東京都渋谷区 NIKON COOLPIX S9700ちょっと前に、
スペインで特急列車の運転手が途中で運転をやめて帰ってしまったという事件があった。乗客は車内に取り残されたまま。しばらくしてから鉄道会社の手配したバスなどで目的地に向かったという。
運転手が、目的駅に着く前に
運転をやめたのは、勤務時間が超過したからだそうだ!
一応法律で、電車の運転手は6時間以上連続して勤務してはいけないことになってるんだそうだ。
いっぽうで、私達の国、日本では、
なんか似てるけど実は正反対とも言える
事件が起きた。
場所は近鉄奈良線の東大阪駅。何駅か先で人身事故が起きて、電車がストップ。
東京でも「またか・・・」とみんなが反応するような珍しくもなくなってしまった出来事だ。
電車が止まってしまったことに苛ついた客の何人かが、東大阪駅に止まってた列車の
車掌を責めた。
「どないしてくれんねん!」
しばらく言い合いになったらしいが、突然、車掌が
「こんな仕事もうやってられんわ!」と叫んで
制服の上着やら帽子やらを線路にねげ捨てて、突然、線路に飛び降り駆け出し、
7.6mもある駅の高架から
飛び降りた。
もういやだっ!一瞬やけくそになって、死んでもおかしくないダイブをしてしまったのだ。
幸い命には別状なくて、それでも足やら腰の骨を折る重傷だそうです。
スペインの運転手みたいに家に帰ってしまえばよかったのに。
なぜ、車掌は責められねばならないのか?彼は被害者ではないか。
電車に飛び込まれて一番悲惨な思いをするのは、鉄道会社の社員達だ。
それなのに、会社や打ち合わせに遅刻できないこの国の男たちは、いらついて誰かを
責めなければいられなくなってしまうのだ。
彼等もまた、普段は取引先や上司に理不尽を振りかけられても、ぐっとこらえて、
その報奨として、いくばくかの年収とストレスを懐に溜め込んでいるのだ。
今回車掌を責めた男たちの内、少なくとも2人くらいは、この先10年以内にストレスで
電車に飛び込むだろう。悲しい連鎖だ。山手線は3分に1本来ることになっている。これが2分遅れただけで、駅にはイライラの匂いが漂ってくる。
それは
自分でもその悪臭を放っていることにふと気がついて愕然とすることがある。3分に1本、きっちり電車が来るなんて国は他にはなくて、奇跡なんだ。
ホームには、「今、お隣、恵比寿駅に到着しております。」なんて客をなだめるアナウンスが流される。
朝の通勤電車でも「この電車は前の電車で具合の悪くなったお客さまの対応をした関係で、3分遅れて高田馬場に
到着となります。誠に申し訳ありませんでした。」と繰り返される。
もう、謝るのはやめてくれ。なにも悪い子としてないんだから、謝罪のアナウンスなんか流さないで欲しい。
理不尽な客が詰め寄ってきたら「
あんた、二度とうちの電車に乗らんでくれ!」とやり返せばいいじゃないか。
こんな様子を見てたら日本の子供たちが社会に出たくなくなるのがあたりまえだ。
テキトーが大事だ。テキトーが。見てみろ、
東京都庁と大手ゼネコンなんか
オリンピックや豊洲を舞台に超スケールの大きい超テキトーなことやってるじゃないか。
私達普通に暮らす普通の市民がお互いもっとテキトーを認め合わなければいけない!
そういうわけで、サッカーで言えばいまのところ4−2くらいでスペインの勝ちだ。
(スペインの圧勝にしなかったのは、スペインでは新幹線線が脱線して大勢死ぬ事故が起きたし、
日本の新幹線は、こんなに長年、あんなに沢山走ってるのに、死亡事件0だからだ。)